予防歯科

むし歯も歯周病も予防が大切です

むし歯も歯周病も予防が大切です

日本では、まだ多くの方に歯科医院は「歯が痛くなったら治療に行く」ところと捉えられています。しかし、むし歯も歯周病も口腔ケアによって予防が可能です。再発しやすいお口のトラブルは、毎日のセルフケアとともに定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアで未然に防ぎましょう。

福岡市東区香椎・千早地区の歯医者でJR香椎駅・西鉄香椎駅から徒歩3分の「まこと歯科・矯正歯科」では定期検診を通したお口の健康サポートをいたします。歯科医院を「痛くなる前に行く」「痛くならないように行く」ところと捉えて、ご予約のうえお気軽にご来院ください。

歯の役割はさまざまです

歯の役割はさまざまです

健康なときには気づきませんが、歯には食べものを細かく咬み砕き、すりつぶす「咀嚼」だけでなく、さまざまな大切な役割があります。

食べものを飲み込みやすくする

食べものを細かくしてすりつぶす間に唾液と混ぜて飲み込みやすい形状にします。栄養が吸収されやすい状態にするので消化器官の負担を減らします。

味覚を補う

咬むときの歯ざわりや歯ごたえは食事の醍醐味のひとつです。味とともに食事をおいしく楽しくする要素です。

異物を感知する

歯で感じる「硬さ」の違いによってお口の中の異物を感知します。そうして飲み込んでしまうのを防ぐのです。

発音を助ける

歯がきれいに並んでいると舌の動きがスムーズなうえ、空気をうまく吐き出せるのでクリアに発音できます。

口元の見た目を自然にする

歯がきれいに並んでいると笑顔を引き立てるとともに、顔のバランスが整います。

力を発揮する

全身の瞬発力にも関係します。歯を咬みしめ、食いしばると瞬間的に大きな力を発揮できるのです。

歯の寿命を延ばすためには「油断」してはいけません

歯の寿命を延ばすためには「油断」してはいけません

成人の歯は親知らずを除いて28本あります。お口の中は過酷な環境で、飲食のたびに酸性に傾いたり中性に戻ったりします。そして、むし歯や歯周病は感染症ですので、体調が悪かったり、お口の中に汚れがたまったりしていると、発症・進行につながります。歯は全体でバランスを取っていますので、1本の歯の健康が損なわれたときにもしっかり治療しないとドミノ倒しのようにお口全体の健康が脅かされることもあるのです。

再発しやすいむし歯や歯周病は、しっかり治療しなければなりません。さらにメインテナンスを行わないと再発、再治療をくり返す「負の連鎖」を起こしてもおかしくないのです。

予防はとても大切です

予防はとても大切です

「冷たいものがしみる」「歯が痛む」などの症状に気づいてから歯科医院を訪れていませんか? 実はその症状は、すでにむし歯がかなり進行しているサインかもしれません。むし歯も歯周病もごく初期段階では自覚症状がほとんどないのです。

お口のトラブルは早期発見・早期治療ができれば、比較的治療がかんたんで、時間も短くてすみ、費用も抑えられます。しかし悪化させてしまうと治療が大がかりになるうえ、さらに再発・再治療をくり返すと歯やまわりの組織にダメージが蓄積されていきます。

そうならないように、お口のトラブルを未然に防ぐ”予防”、また、治療後の”メインテナンス”が大切なのです。

治療よりも予防を行うことのメリット

お口のトラブルを未然に防ぐ

むし歯や歯周病にかからなければ、痛みを感じることもなく、いつもと同じように食事を楽しみ、会話をして、笑顔になれます。お口は健康なままです。

治療費が抑えられる

病気にならなければ治療不要です。もちろん治療費もかかりません。定期検診にも費用はかかりますが、治療費よりも安価です。また痛みなどの自覚症状があらわれる前の早期発見・早期治療につながるので、治療がかんたんで費用も抑えられます。

治療時間が短くなる

早期発見・早期治療ができれば、比較的かんたんな処置で済みます。まだ小さいむし歯部分を削って、レジン(歯科用プラスチック)で埋めればいいので、その日のうちに治療が完了します。治療時間が短く、通院回数も抑えられるのです。

予防・メインテナンスへの取り組み

予防・メインテナンスへの取り組み

「治療から予防へ」――それが現代の歯科医療の流れです。大切な歯は一度削ってしまうと元には戻りません。治療でむし歯の進行を止められますが、残念ながら、元の天然歯には戻せないのです。天然歯をできるだけ残し、歯の中の神経もできるだけ残すのが基本です。それがお口の健康を守り、年齢を重ねてもずっと「生活の質を落とさない」ことにつながるのです。当院の予防・メインテナンスの3つ取り組みをご紹介します。

その1:歯科医師と歯科衛生士の連携

口腔ケアのプロフェッショナルの歯科衛生士が歯科医師と連携してお口の中をチェックして、予防や早期発見・早期治療につなげます。そして一人ひとり異なる患者様のお口の状態に合わせて、さまざまな予防処置をご提供します。

その2:セルフケア指導

お口のトラブル予防の基本は毎日のブラッシングです。しかし自己流のブラッシングではお口の中に汚れを残してしまう可能性がありますので、歯の状態やみがきグセを考慮して、汚れを落とすためのブラッシングをアドバイスします。またお口のトラブルは生活習慣と密接に関連していますので、睡眠や間食、食事、喫煙などの習慣をうかがい、むし歯になりにくい習慣もご提案します。

その3:定期検診でのプロフェッショナルケア

定期検診では口腔ケアのプロフェッショナルがお口をすみずみまでチェックし、さらにさまざまな器具を使い分けて汚れを落とします。さらにお口の状態に合わせてフッ素塗布やシーラントなどの処置を行います。

定期的なメインテナンスがおすすめです

定期的なメインテナンスがおすすめです

当院では、患者様のお口の状態に合わせて3~6ヶ月ごとの定期検診をご提案しています。それは、細菌のかたまりの歯垢はいったん除去しても3~6ヶ月ほどすると再生しやすいからです。また定期検診を受けていれば、もしすでにお口のトラブルを発症していても早期発見・早期治療につながります。

PICK UP!8020(ハチマルニイマル)運動

28本の永久歯のうち20本が残っていれば食生活には大幅な支障は出ないと考えられています。そのため、厚生労働省と日本医師会では「80歳で20本の歯を残そう」と8020運動を推奨しているのです。運動が功を奏して平成28年度の統計では8020達成者は半数を超えてきていますが、さらなる増加が求められます。それは「よく咬む」ことは脳のはたらきの活性化につながり、運動機能やうつ病、認知症の低下につながる可能性があるからです。健康寿命を延ばすためにも予防やメインテナンスに力を入れて、むし歯や歯周病を未然に防ぎましょう。

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予防のQ&A

Q電動歯ブラシはおすすめですか?

Aきちんと使いこなせれば効率よく汚れを落とせます。しかし、使いこなせていない人も多いようです。歯ブラシの当て方やポイントなどをアドバイスしますのでお気軽にご相談ください。

それから、電動歯ブラシは歯周病には向いていませんので、まず治療をしてから使うことをおすすめします。

Q歯周病は治りますか?
A炎症が歯ぐきだけの段階の「歯肉炎」は治ります。 しかし、歯を支えるまわりの骨が溶けてしまっている「歯周炎」にまで進行していると改善はしますが、そのままでは元の健康な状態に戻すことはむずかしいといえます。現状より症状が悪化しないように、しっかり毎日のセルフケアを続けることが大切です。
Q歯石ってなんですか?
A歯垢(プラーク)中の細菌が石灰化したものです。ブラッシングでは取り除けませんので、歯科医院にて専門の器具で除去します。