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  • 2024.05.29

保険治療と自費治療の違い(被せ物編)③

保険治療と自費治療の違い(被せ物編)③

皆様、こんにちは。まこと歯科・矯正歯科の院長をしております木村誠です。

今回は、保険治療と自費治療の違い(被せ物編)③という題名です。①と②も合わせて見て頂くことで、保険治療と自費治療の違いがもっとはっきり分かって頂けると思いますので、もし宜しければご覧になって下さい。

今回は、信頼する技工所から当院に技工物が届いて、それを実際患者様の口腔内に装着する所をご説明しようと思います。

まずセット(装着)する前に試適という段階を踏みます。具体的には、口腔内にまず入れてみて、色調や適合を見ていきます。

セット前にレントゲン写真をお撮りすることで、視診だけに頼らず、補綴物の適合具合を確認します。もしこの段階で不適合であると判断した場合は、型取り(印象)のやり直しをすることになります。

上記の写真は、他院で作製された銀歯の写真とレントゲンですが、歯に適合していないのがわかります。保険治療の場合、補綴物をセットする時のレントゲンは撮影できないため、往々にしてこのようなことが起こります。

銀歯は、歯と接着ほとんど接着(主に歯と銀歯の間にセメントが入り、嵌合力で維持)しません。更に不適合な銀歯は歯との間に隙間があるため、中のセメントが溶出し脱離しやすく、上記の写真のように2次虫歯になりやすいのです。

また装着時に簡易的な防湿しかしないため、歯と銀歯の間に水分が入ると、セメントの硬化不良を起こし、装着後冷たいものがしみたり、銀歯が外れやすくなってしまいます。

一方セラミックでは、細心の注意を払い、手間と材料を惜しまず、徹底的な接着操作を行います。

以下にその一部始終を説明致します。

適合状態を確認後、患者様に接着前に色調に問題ないかを聞き、その後接着操作に移行します。

当院では、セラミックを装着する際、可能な限りラバーダム防湿下で接着操作を行います。(セラミック冠などは、ラバーダム防湿が難しい場合は、別の装置を使用し、可能な限り水分を排除して接着操作を行います。)

次に歯の表面の汚染物質を綺麗にするために機械的な洗浄を行います。

次に薬液を用いて、化学的にも洗浄をしていきます。

その後、薬液による表面処理を行い

セメントを填入し、余剰なセメントを除去後、光照射を行い、セメントのしっかり重合させ接着操作を終了します。

ラバーダム防湿をとり、咬合調整を行いセット終了です。

セメントの取り残しがないかをレントゲンでも確認することもあります。

このように保険治療と自費治療とでは、装着前の適合の確認から接着操作に至るまでの工程が、全く違うため、治療のクオリティに大きな違いが生まれるのです。

歯科治療において、セラミックの補綴物(かぶせ物やインレー、オンレーなど)をセットする際のラバーダム防湿の重要性は非常に高いです。ラバーダム防湿の役割とその利点について詳しく説明します。

ラバーダム防湿の役割

ラバーダム(ラバーダムシート)は、薄いゴムのシートを使用して治療する歯とその周囲の領域を口腔内の他の部分から隔離する装置です。これにより、治療する部位を乾燥状態に保つことができます。セラミック補綴物をセットする際には、以下のような重要な役割を果たします。

ラバーダム防湿の重要性

  1. 湿気からの保護
    • セラミック補綴物をセットする際には、歯の表面を接着剤で処理する必要があります。接着剤は湿気に敏感であり、湿った環境では接着強度が低下します。ラバーダムを使用することで、歯の表面を乾燥状態に保ち、接着剤の効果を最大限に引き出すことができます。
  2. 感染予防
    • ラバーダムは口腔内の唾液や血液が治療部位に侵入するのを防ぎます。これにより、治療中の感染リスクが大幅に減少します。特にセラミック補綴物は非常に精密に作られているため、清潔な環境が求められます。
  3. 視野の確保
    • ラバーダムによって治療する歯だけが露出するため、歯科医師は明確な視野を確保できます。これにより、より正確で効率的な治療が可能となります。
  4. 患者の快適性向上
    • ラバーダムは治療中に唾液や小さな器具が喉に流れ込むのを防ぐため、患者の快適性が向上します。また、患者が長時間口を開けている必要がないため、疲労も軽減されます。
  5. セメントの適切な硬化
    • セラミック補綴物を固定するためのセメントは、湿気が少ない環境で適切に硬化する必要があります。ラバーダム防湿により、セメントが均一に硬化し、補綴物の長期的な安定性が保証されます。

まとめ

ラバーダム防湿は、セラミック補綴物をセットする際に非常に重要な役割を果たします。湿気の影響を排除し、感染リスクを減らし、治療の精度を高めることで、最良の結果を得ることができます。したがって、歯科治療においてはラバーダム防湿の使用が推奨されます。

保険治療には、ルールがありまた制限もあるため、自費治療に比べ再治療が圧倒的に増えてしまいます。

銀歯の中が虫歯になっているのではないか、銀歯をセラミックにしたいという方は、当院までお気軽にご相談下さい。