- 2025.08.21
歯ぎしりで歯がすり減った方へのインプラント治療
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Before
治療前 下の奥歯は両側とも欠損している
治療前 義歯を装着している状態
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After
治療後 欠損部にはインプラント治療を行い、全体的に咬合治療を行った。
治療後 見た目も良く、しっかり噛むことができることで全身の健康にも良い影響を与えることができた
| 患者 | 60代 男性 下の入れ歯が外れやすく、痛みがあるとのことで来院されました。保険治療で作った入れ歯は、て |
|---|---|
| 主訴・ニーズ | 入れ歯が外れやすい 入れ歯が痛い |
| 診断名・症状 | 義歯不適合 全顎的な咬耗症 |
| 抜歯部位 | 上顎右側第1大臼歯、上顎左側犬歯 |
| 治療内容・治療費(自費診療) | インプラント治療 セラミック修復 |
| 治療費総額 | 6,539,500円(税込) |
| 治療期間 | 2年 |
| 来院頻度 | 平均月1〜2回 |
| リスク・副作用 | ◆セラミック治療のリスク・副作用 セラミック治療は審美性や耐久性に優れていますが、咬耗(歯のすり減り)が強い患者に行う場合、特有のリスクが存在します。 1. セラミックの破折・チッピング 強い咬合力(特に歯ぎしり・食いしばり)により、セラミックが欠ける・割れるリスクが高い。 特に奥歯は咬合力が集中しやすいため注意が必要。 2. 支台歯(削った歯)のダメージ セラミックを被せるために歯を削る必要がある。 神経に近い場合は術後に知覚過敏や神経の炎症が起こる可能性がある。 3. 適合不良による二次虫歯 長期的にセラミックと歯の間に隙間が生じると、そこから虫歯が再発することがある。 4. 歯周組織への影響 適合が悪い場合、歯肉炎や歯周病のリスクが増加。 清掃性が悪くなると歯肉の腫れや出血につながる。 5. 審美面での変化 経年的に歯肉が下がると、歯とセラミックの境目が見えてしまう。 噛み合わせの変化により形態調整が必要になることもある。 ◆欠損部へのインプラント治療のリスク・副作用 インプラントは高い成功率を持ちますが、外科処置を伴うためリスクも存在します。 1. 外科的リスク 手術時に腫れ、痛み、出血、感染が起こる可能性。 下顎では神経損傷(しびれ、感覚異常)のリスクがある。 上顎では上顎洞穿孔のリスクがある。 2. インプラント体の問題 初期固定が得られない場合、インプラントが骨に定着せず失敗することがある。 過大な咬合力でインプラント周囲骨が吸収し、動揺や脱落につながることがある。 3. インプラント周囲炎 歯周病と同様に、インプラント周囲に炎症が起こり骨吸収が進む病態。 プラークコントロールが不十分な場合や喫煙者ではリスクが高い。 4. 上部構造(かぶせ物)のトラブル 咬耗が強い場合、上部のセラミックが割れる可能性がある。 ネジの緩み、破損、脱落が生じることもある。 5. 全身的リスク 糖尿病、骨粗鬆症、喫煙、放射線治療歴などがある場合、治癒不全や失敗率が上昇する。 |
皆様こんにちは。まこと歯科・矯正歯科の院長を務めております木村誠です。
今回の患者様は60代の男性です。
下あごの両側の奥歯を失い、長年入れ歯の不具合でお悩みだった患者様です。
インプラント治療を行うことで症状を改善した症例をご紹介します。
この患者様の入れ歯が合わなかった原因は、強い噛む力と、奥歯を失ったことで残っている歯がすり減り、形が変わってしまったことにありました。そのため、入れ歯を支える金具がうまく引っかからず外れやすい状態になっていました。さらに奥歯がないために入れ歯を支える部分がなく、入れ歯が沈み込み、歯ぐきに食い込んで痛みを感じやすい状態でした。
また、噛み合わせの高さも低くなり、しっかり噛むことが難しくなっていました。加えて、神経を失った歯が複数あり、今後さらに歯を失う可能性が高く、将来的に入れ歯の不具合がもっと大きくなることも予想されました。
診査

※初診時(左)と治療終了時(右)の口腔内写真正面
この年代の方に治療をする上で、重要なことは、本格的な高齢期に入る前に大きな歯科治療は、この年代のうちに治療を行い、備えることです。
男性の場合、健康的に過ごすことができる健康寿命は、70代前半と言われております。
大きな病気がないうちにしっかりとした治療をすることをお勧めしております。

※初診時口腔内写真(入れ歯を装着した状態)
お口の中を拝見すると、多くの歯に被せ物や詰め物が入っていて、さらに下あごには金具で支えるタイプの部分入れ歯を使われていることが分かりました。

※初診時口腔内写真(入れ歯を外した状態)
下あごの奥歯が左右ともに失われていることが確認できました。
それでは、このあと詳しくお口の中の状態をご説明していきます。

※初診時下の入れ歯を外した状態の写真
写真の矢印の部分を見ると、歯ぐき(粘膜)の欠けている部分に入れ歯安定剤が付いているのが分かります。
ただし、入れ歯安定剤を正しく使えていない場合(例えば、必要以上に多くつけてしまうなど)、かえって噛み合わせがずれてしまったり、入れ歯が安定しにくくなることがあります。さらに、入れ歯安定剤は粘着性があるため、歯ぐきに長く残ってしまうと細菌が増えやすくなり、誤って飲み込んでしまった場合には誤嚥性肺炎の原因になることもあります。
実際には、多くの方が入れ歯安定剤を使っているのが現状です。もちろん、まったく入れ歯を使わないよりは、入れ歯安定剤を使ってでも装着しているほうがまだ良いとも言えます。しかし、大半の方は入れ歯を使わずに放置してしまっているのが実情です。そのまま長期間放置すると、お口の中の状態はさらに悪化し、いわゆる「負の連鎖」に陥ってしまいます。

※入れ歯を装着した状態で半分開口してもらった状態。
入れ歯の金具がかかっている歯は、すり減って形が変わり、出っ張りも少なくなっているため、金具がしっかり引っかからず外れやすい状態になっていました。
また、黄色い線で示した部分を見ると、噛み合わせの高さがそろっておらずデコボコになっています。そのため、一部の歯だけに強い力がかかり、噛んだときに痛みを感じる原因となっていました。

※入れ歯を外した状態の下の残存歯
人は歯を失うと、入れ歯の部分よりも自分の歯が残っている部分で無意識に食べ物を噛むようになります。
その結果、残っている歯がすり減ってしまい、前歯が本来の役割を果たせなくなります。すると今度は奥歯に大きな負担がかかり、お口全体のバランスが崩れてしまうという悪循環に陥ってしまいます。

※入れ歯を外した状態の下顎の残存歯の拡大写真
矢印で示している歯は左下の小臼歯です。表面を覆っている硬いエナメル質がすっかり削れてしまい、その下の象牙質がむき出しになっています。
このままさらにすり減りが進むと、歯の中の神経が出てきてしまい、強い痛みを感じる可能性もあります。

※上下の前歯の噛み合わせ
上下の前歯を見ると、大きく欠けている部分があり、その部分ではしっかり噛み合っていないことが分かります。

※上顎の咬合面から見た写真
黄色の丸で囲んだ部分には、骨が盛り上がっているのが見られます。これは、この患者様がとても強い力で噛んでいることを表しています。

※上顎の臼歯部の模型
丸で囲んだ部分を見ると、その歯も大きくすり減っているのが分かります。これは、強すぎる噛む力の影響によるものと考えられます。
このように歯の形が失われてしまうと、本来の役割(例えば食べ物をしっかり噛むことなど)を十分に果たせなくなります。そのため、正しい形に回復してあげないと、お口全体の安定を保つことが難しくなってしまいます。

※半分お口を開けた状態
歯ぐきのラインを白い線でつないでみると、デコボコしているのが分かります。これは、歯の高さがそれぞれバラバラになっていることを意味します。
そのため、歯ブラシを均等に当てるのが難しくなり、さらに噛み合わせの面もデコボコするので、しっかり安定して噛むことができなくなります。

※初診時のパノラマレントゲン写真
黄色い線に注目すると、奥歯が下がっていて、噛み合わせの面がずれていることが分かります。
次に、水色の線で下あごの形を示しました。この患者様の場合、この角度がとても急になっており、このようなタイプの方は一般的に噛む力が強い傾向があります。


※デンタルレントゲン14枚法と歯周病の検査表
レントゲンと歯周病の検査結果から、この患者様は歯周病になるリスクは低いと判断しました。
ただし、お口の中にたくさんの被せ物や詰め物があることから、虫歯になるリスクは高いと考えられます。
さらに、この患者様は噛む力が強いため、特に奥歯に大きな負担がかかります。その結果、奥歯の歯と歯の間で摩耗が起こり、小さなヒビが入ることがあります。このヒビがきっかけとなって、虫歯になりやすくなることもあります。

※右上の臼歯部のデンタルレントゲンの拡大
丸で囲んだ歯を見ると、銀歯と歯のあいだに隙間ができていました。そこから虫歯になっている可能性があり、また銀歯自体もきちんと合っていないことが疑われます。

※頭部X線規格写真とその分析値
お口全体に問題がある患者様の治療を行う際、当院では頭部のレントゲン写真(セファロX線)を撮影しています。これは主に矯正治療で使われるレントゲンですが、上下のあごの位置関係や歯の並び方を詳しく調べることで、さらに問題点を明らかにすることができます。
この患者様の分析から、上下のあごの位置を比べると下あごがやや前に出ていることが分かりました。これはもともとの骨格に加えて、歯がすり減って噛み合わせの高さが低くなったことが影響していると考えられます。
また、この患者様はお顔の形の特徴から「短顔型」であり、噛む力が強い傾向にあることも分かりました。
さらに、黄色の丸で囲んだ部分を見ると、被せ物と歯のあいだに隙間があり、虫歯や銀歯の適合不良が強く疑われました。実際に被せ物を外して確認したところ、虫歯がかなり進んでいて、歯を残すのは難しい状態でした。
このように、神経を取った歯に銀歯を被せている場合、虫歯になっても痛みを感じにくいため、気づいたときには虫歯が進行してしまっていることがよくあります。
問題点と解決策

義歯(入れ歯)が安定しない原因として、強い噛む力によって義歯が沈み込み、歯ぐきに食い込んで痛みが出ていることが考えられます。また、歯がすり減ってしまったことで、入れ歯の金具がうまく引っかからず、外れやすくなっているため、さらに安定しにくくなっています。
これらの問題を解決するために、歯が抜けている部分には取り外しの必要がない「インプラント治療」を検討しています。また、すり減って噛み合わせが低くなってしまった歯には、「セラミックの被せ物」で修復し、噛み合わせを回復する計画です。
このように問題が複数ある場合は、治療を始める前に「診断用ワックスアップ」という方法で、模型の歯にロウを盛って完成イメージを作り、治療のゴールをしっかり確認しながら進めていきます。

※診断用ワックスアップ
診断用ワックスアップでは、噛み合わせの位置が安定する「中心位(ちゅうしんい)」という位置で、上下の歯の模型を専用の機械(咬合器)に取り付けます。これにより、より正確に噛み合わせや歯の形を確認しながら治療の計画を立てることができます。

※上下の前歯の大きさの確認
上下の前歯の大きさを確認し、患者さんのお顔の写真を参考にして、自然に見える前歯の形を計画していきます。お口全体を治療する必要があるようなケースでは、この前歯の形やバランスを決める作業が、治療の中でも特に大切なポイントになります。

※診断用ワックスアップ
上の写真のように、歯が抜けている部分や、すり減って形が失われてしまった部分には、ロウを使って歯の形が再現されています。これは、最適な噛み合わせの状態に整えるためには、お口全体にわたる治療が必要であることを示しています。

※咬合平面
噛み合わせの面(咬合平面)をできるだけ平らに整えることで、上下の歯が噛み合うときの余計な引っかかりや当たり(干渉)を減らすことができます。これにより、スムーズで安定した噛み合わせが実現できます。
診断
下顎両側臼歯部欠損及び過大な咬合力により残存歯に高度な咬耗を生じたことで、義歯の不適合及び咬合不全を生じている顕在的病的咬合
治療計画

歯が抜けている部分には、「インプラント治療」を行うことにしました。また、これまでの診断と、ロウで歯の形を再現する「診断用ワックスアップ」の結果から、お口全体にわたるセラミックによる治療が必要であると判断しました。
使用する材料については、噛む力が強くかかる奥歯には、強度の高い「ジルコニアセラミック」をすべて使用します。下あごの前歯では、特にすり減って形が大きく失われている中央の2本だけをジルコニアで修復し、他の前歯については、より自然な透明感が出せる「E-max(イーマックス)」というセラミックを使った「ラミネートベニア(つけ爪のような薄いセラミックのかぶせ物)」で整えることにしました。
治療

※下顎両側臼歯部にインプラント手術をした際の治療前後の比較の写真
インプラントを埋め込んだ際の骨との結合状態(初期固定)は、すべてのインプラントで安定しており、ISQという測定値で「70以上」という良好な数値が得られました。そのため、仮の土台である「ヒーリングアバットメント」まで一度の手術で取り付けることができました。
通常は2回に分けて行う手術ですが、今回は1回で済ませることができたため、患者様の身体への負担を軽減し、治療期間も短くすることができました。

※下顎臼歯部の歯冠長延長術
インプラントを埋め込むと同時に、下あごの両側にある第1小臼歯(4番目の歯)の歯ぐきを少し下げて、歯の見えている部分を長くする処置(歯冠長延長術)を行いました。これは、特に左下の歯で歯の長さが少し短いと判断したためです。
歯が短いと、かぶせ物(クラウン)が外れやすくなるなどの問題が起こる可能性があります。そのため、長期的な安定性を考えて処置を行いました。
なお、この処置は神経のある歯に行うと、まれに「しみる」といった症状が出ることがありますが、今回はそのような不快な症状は見られませんでした。

※上顎の欠損部へのインプラント治療
上の写真でもご説明したとおり、右上の奥歯(第1大臼歯)は虫歯が非常に進行していたため、抜歯を行い、同じタイミングでインプラントを埋め込みました。このように、抜歯とインプラント治療を同時に行う方法は、技術的に難しい部分もありますが、手術が1回で済み、治療期間も大きく短縮できるため、条件が合えば積極的に取り入れています。
また、治療期間中に左上の犬歯(糸切り歯)が割れてしまい、残念ながら抜歯となりました。この歯は炎症が強かったため、当日は抜歯だけを行い、後日、左上の第1小臼歯(前から4番目)のインプラント治療を行う際に、同時に処置を進める計画としています。

※上顎前歯部の歯冠長延長術
上あごの前歯は、歯の見えている部分(歯冠)が短く、また少し前に出ている(挺出している)状態であると判断しました。そのため、歯ぐきを少し下げる処置(歯冠長延長術)を行い、他の歯ぐきのライン(ジンジバルライン)とできるだけ自然にそろうように調整しました。

※仮歯の印象(片取り)
上下のインプラントの手術を終え、適切な治癒期間(骨や歯ぐきがしっかり落ち着く時間)を経たタイミングで、「プロビジョナルレストレーション(精密な仮歯)」を作るための型取りを行いました。この仮歯は、最終的なかぶせ物を作る前に、噛み合わせや見た目、使い心地を細かく確認するための大切なステップです。
※咬合採得(噛み合わせの状態を記録)
型取りの工程が終わった後、実際のお口の中で「噛み合わせの位置」を正確に記録しました。これは、最終的な歯の仕上がりに大きく関わるため、ズレが生じないように細心の注意を払って行いました。

※プロビジョナルレストレーション(精密な仮歯)装着
精密な仮歯(プロビジョナルレストレーション)を装着し、見た目の自然さ(審美性)や噛みやすさ・話しやすさ(機能性)などをしっかり確認していきます。
このようにお口全体にわたる仮歯の製作は、非常に高度な技術が求められるため、専門的な技工所でなければ対応できない内容です。

※咬合平面の診査
治療前にロウで歯の形を再現する「診断用ワックスアップ」で計画したとおりに、噛み合わせの面(咬合平面)を適切な状態に整えることができました。
その後、精密な仮歯(プロビジョナルレストレーション)を装着した状態で約3ヶ月間、噛み合わせや見た目の経過を観察しました。経過は非常に良好であったため、いよいよ最終的なかぶせ物(最終補綴)を作る工程へと進みました。
最終的なかぶせ物(最終補綴物)を作る際は、通常、まず「下の前歯」から始めて、「上の前歯」「下の奥歯」「上の奥歯」という順番で、仮歯(プロビジョナルレストレーション)から本物のかぶせ物に段階的に置き換えていきます。
それぞれの工程には、かみ合わせや見た目の確認、精密な製作作業が必要なため、1つのステップに約1ヶ月ほどかかります。

※上下前歯部の最終補綴物装着時の様子
上下の前歯には、治療中に唾液などの影響を受けないようにする「ラバーダム防湿」という方法を用いて、しっかりと乾燥状態を保ちながら処置を行いました。そのうえで、専用の強力な接着剤(接着性レジンセメント)を使って、かぶせ物を丁寧に装着しました。
お口の中は湿度が非常に高く、精密な接着を行うためには、このような細かな配慮と慎重な処置が欠かせません。

※最終補綴物装着時①
治療の結果、見た目も非常に美しく仕上がりました。奥歯の部分にインプラント治療を行ったことで、噛む力をしっかりと支える土台ができ、全体の安定感も大きく向上しました。

※最終補綴物装着時②
治療の結果、左右の糸切り歯(犬歯)がしっかりと機能することで、上下の歯の動きを正しく導く「犬歯ガイド」が確立されました。これにより、前歯全体で自然な動きを誘導する「アンテリアガイダンス(前歯誘導)」も適切に付与することができました。


※咬合平面
治療前と比べて、噛み合わせの面(咬合平面)がきれいに整いました。これにより、見た目の美しさだけでなく、噛み合わせのバランスも改善され、より自然で機能的なお口の状態に仕上がっています。

※治療前後の正面
治療前と比べて、歯ぐきのライン(歯頸線)も美しく整い、見た目の美しさ(審美性)だけでなく、噛みやすさや話しやすさといった機能面(機能性)も大きく改善されました。

※治療後のレントゲン写真
インプラントは、計画通り適切な位置に正確に埋め込むことができました。また、噛み合わせの面(咬合平面)もきれいに平らに整っていることが確認できました。

※頭部X線規格写真の治療前、プロビジョナルレストレーション装着時、最終補綴物装着時
噛み合わせの高さ(咬合)を適切に上げることで、上下のあごの前後のバランス(骨格的な位置関係)も改善され、全体的に調和のとれた口元になりました。
また、入れ歯から解放されたことで、患者様にも大変ご満足いただける結果となりました。
まとめ
今回の症例では、強すぎる噛む力(咬合力)により、残っている歯も大きくすり減ってしまい、入れ歯の金具がうまく機能しない状態となっていました。また、歯が抜けている部分に使っていた部分入れ歯も、噛むたびに沈み込むことで、歯ぐきに痛みが出ていました。
入れ歯を使わずに済むようにするだけであれば、欠損している部分にインプラント治療を行えば十分と思われがちですが、今回のケースでは、それだけでは長期的に安定したお口の状態を保つことは難しい状況でした。
歯のすり減り(咬耗)は、しっかりと対処しないとどんどん進行していきます。これは中高年の方だけでなく、比較的若い方にも起こり得るため、注意が必要です。
歯がすり減って短くなってきた状態では、今回のようにお口全体にわたる治療(全顎的治療)が必要になることもあります。そのため、早めの対策が大切です。
また、強い噛みしめや歯ぎしりのある方には、夜間に専用のマウスピースを装着していただくことで、噛む力をコントロールし、歯を守ることができます。
もし、「歯が短くなってきた気がする」「冷たいものがしみる」といったお悩みがある方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
医院情報
まこと歯科・矯正歯科
福岡県福岡市東区香椎駅前2-12-54-201
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