伝言板
子供の虫歯
皆さん、こんにちは。まこと歯科・矯正歯科院長木村誠です。
朝は、どんよりした天気でしたが、昼の香椎は少し日も照っているような天気になりました。やはり太陽の力って凄いですね。人を元気にします。私は子供の頃はとにかく雨男でした。大事な用があるときは雨のことが多かったのですが、だんだん大人になってからは次第に晴れ男になってきている気がします。
ところで、先日姪っ子達の歯科検診をしました。ここを開業してから診るようになったのですが、日々姪っ子達が成長していく姿を目にします。私には二人の姪っ子がいます。一人は5歳一人は3歳です。上のほうの姪っ子は最初見たときからお行儀がとてもよく、ちゃんと一人でチェアーに座ることもでき、お口を開けることも普通に出来てました。一方下の方の姪っ子は一番怖がりの時期で、チェアーに座ることも出来ませんでしたし、無理やり座らせても泣き喚き動いてしまうので、なかなかしっかりお口の中を見ることが出来ませんでした。
そして一年が過ぎ、上の姪っ子は相変わらず上手に出来ますし、下の子も劇的に上手にできるようになりました。特に席に座るだけでも抵抗していた下の方の姪っ子は今では何事も無くお口を大きく開けてくれるようになりました。本当にビックリするような変化というか成長です。
ところで、上の方の姪っ子は左下と右下に厳密に言うと虫歯があります。でもこの一年削ることなく経過を観察しています。
その姪っ子の虫歯について説明します。お口の中を見ても恐らく普通の親御さんは見つけることはできないと思います。歯科関係の人でも見逃すことがあります。正確に言うとこういう風にいう私もただ見ただけではある程度大きくなった虫歯しか発見できないと思います。ではどうして姪っ子に虫歯があると言えるかと言うと、毎回レントゲン診査しているからです。
虫歯は私達の子供の頃である30年前に比べると劇的に減少しているのは事実です。実際歯科検診で子供のお口の中を診ても殆どの子供達は虫歯があっても1,2本です。ですから私達も虫歯が無いものという先入観をもってしまいます。
しかしです。私の先輩で小児歯科の先生に本当に子供って虫歯少ないですよねというと意外な事を教えてくれました。
『それね、先生が見逃しているだけよ。レントゲン撮ったらかなりの確立で虫歯があるよ。』
また別の小児をよく診る先生も本当に同じ事を言っていました。
それを聞いて知っていたので姪っ子のレントゲンを撮ると、お口の中をぱっと見ただけでは見つけることが出来なかった虫歯がレントゲンにははっきりと写っているのです。
ただこれからがもっと重要なお話をします。虫歯を見つけた私は姪っ子に対して虫歯治療はしませんでした。つまり歯は削りませんでした。そして義姉に歯磨き頑張って定期的に診せてくれたらずっと削らなくてすむかもよと言ったのです。結局一年経ちましたが虫歯は進行せず経過観察を続けるだけですんでいます。
ここで勘違いはしないでください。ずべての虫歯を削らないといっているわけではありません。歯磨きがしっかり出来て、そして定期的にチェックできるからという事ができて初めてこのようなことができるのです。
結局大事になってくるのは、プラークコントロール(日頃の歯磨きです。)本当にこれにつきます。
まこと歯科・矯正歯科では治療は勿論、予防にも非常に力を入れておりますので、何かお口の中に気なることがあればお気軽にお問い合わせください。
尚小児の歯科治療の実際に関してはまた機会があれば、書きたいと思います。